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住宅ローン 固定金利 大手銀行で引き上げ相次ぐ/NHK NEWS WEB

2023/09/05 不動産ニュース

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住宅の購入を検討している人たちの間では金利への関心が高まっている

長期金利の水準などを参考に銀行が決めている住宅ローンの固定金利が来月以降、上昇する可能性もある

長期金利の上昇を背景に、大手銀行はこのところ住宅ローンの固定金利の水準を相次いで引き上げています。日銀が7月下旬に金融政策の運用を柔軟化したことで今月、長期金利は一段と上昇していて、9月も固定金利を引き上げる動きが相次ぐとみられます。

住宅ローンの固定金利は長期金利の水準などを参考にそれぞれの銀行が決めていますが、このところの長期金利の上昇を踏まえ、大手銀行の間で金利を引き上げる動きが出ています。

このうち「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」はいずれも今月、10年固定のローンで最も優遇する場合の金利を引き上げました。

日銀は先月28日に金融政策の運用を柔軟化し、長期金利の一段の上昇を容認することを決めましたが、今月分の金利には反映されていません。

ただ、日銀の決定を受けて今月に入って長期金利はじりじりと上昇を続け、今月23日には9年7か月ぶりに0.675%をつけました。

この影響で銀行の間では、来月適用する固定金利を引き上げる動きが相次ぐとみられます。

一方、変動金利は1年以下の短期金利を指標に設定されます。

短期金利は、日銀のいわゆるマイナス金利政策の影響を受けるため、日銀が長期金利の一段の上昇を容認しても直接影響は受けません。

変動型の住宅ローンの金利をめぐっては、ネット銀行を中心に0.2%台に設定するところも出るなど引き下げ競争が続いています。

住宅ローンの比較サイトを運営する「MFS」によりますと、今月の変動型の住宅ローン金利は、ネット銀行の平均で0.37%、メガバンクで0.4%となっています。

 

購入予定者から金利の問い合わせ相次ぐ 住宅メーカー

 

こうした中、住宅の購入を検討している人たちの間では金利への関心が高まっています。

千葉県流山市の戸建て住宅の展示場には、今月26日、住宅の購入を検討している家族連れなどの姿が見られました。

29歳の男性は「変動を選ぶべきか、固定を選ぶべきなのかよくわからない。大きい買い物なので不安だ」と話していました。

また、別の29歳の男性は「そろそろ住宅を買いたいと思っているが、一昔前と比べて、変動ではネット銀行も含めて、さまざまな種類が出てきている。選ぶのに苦労すると思う」と話していました。

住宅メーカーによりますと、日銀が金融政策の運用を見直した先月下旬以降、購入予定者から金利に関する問い合わせが相次いでいるということです。

この日も担当者が展示場を訪れた夫婦に、長期金利が上昇すればローンの固定金利に影響する可能性があるなどと説明していました。

説明を受けた夫は「金利が上がっていくというニュースがテレビでも最近、増えている。家ができあがる頃には固定金利もだいぶ上がっていると思う」と話していました。

また、妻は「子どもも生まれて、これから出費も増えていくし、住宅ローンだけでなく、物価も上がっているので、生活水準を変えずに建てられるほうがいいのかなと思っている」と話していました。

住宅メーカー「AQ Group」の山田隼人さんは「お客様からも日銀の金融政策に関する質問が出るようになっていて、金利が上がる可能性について具体的なイメージを持つ人が増えている。今後の金利の上昇を見込み、お客様の検討スピードも早まっている印象を受ける」と話しています。

 

背景に日銀の長期金利上限の容認

 

住宅ローンの固定金利の水準を決める要因となる長期金利。

この長期金利が今月、一段と上昇しましたが、その背景にあるのが日銀が先月28日に決定した金融政策の運用の柔軟化です。

ここで日銀は、金利を低い水準に抑えてきたイールドカーブ・コントロール=長短金利操作の運用を見直し、これまで0.5%程度としてきた長期金利の上限を事実上1%まで容認することを決めました。

金利上昇圧力が高まる中で、一定水準までは市場に委ねることにしたものです。

このため、債券市場では長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが今月23日、9年7か月ぶりに0.675%まで上昇しました。

これにより、長期金利の水準などを参考に銀行が決めている住宅ローンの固定金利が来月以降、上昇する可能性もあります。

 

メガバンク3行 貸出残高減もネット銀行増

 

住宅ローンについてかつては大手銀行にとって、収益の柱でしたが、低金利競争が激しくなる中、このところ大手行の貸出残高が縮小しています。

ニッセイ基礎研究所のまとめによりますと、メガバンク3行のことし3月末時点の貸出残高の合計は32兆円余りで、2014年3月末時点と比べ、7兆円余り減っています。

このうち、みずほ銀行は住宅ローンの規模の拡大を目指す戦略を見直し、人員を、より成長が見込める資産運用のアドバイザーなどに振り向けて収益力の強化を目指す方針を示しています。

こうした中、存在感を高めているのがネット銀行です。

このうち、住信SBIネット銀行の貸出残高は、2014年3月末時点の1兆1000億円余りから、ことし3月末時点では5兆2000億円余りに増えました。

また、ソニー銀行の貸出残高は、2014年3月末時点の9000億円余りから、ことし3月末時点で2兆9000億円余りに増えています。

このようにネット銀行の間では、顧客を獲得するため変動型の金利の引き下げ競争が一段と激しくなっています。

それでは住宅ローンの利用者は変動型、固定型のどちらを選択してきたのか。

住宅金融支援機構によりますと、2014年の調査では変動型を選択する人はおよそ4割でしたが、ことし4月の調査では、7割以上が変動型を選択しているということです。

 

専門家 “環境の変化についていくという考え方 重要に”

 

住宅ローンの基準となる長期金利は、この先どう動くのか。

民間のシンクタンク「ニッセイ基礎研究所」金融調査室の福本勇樹室長に聞きました。
Q.このところ、長期金利が上昇しているが、金利はこれまでどう推移してきたのか。

A.バブル期に郵便貯金に預けると6%台の金利がついていたが、当時の住宅ローンの変動金利は8%程度だった。

しかし、バブルが崩壊し、経済が停滞する中、1999年から2000年にかけて日銀がゼロ金利政策をとりその後も普通預金にほとんど金利がつかないような状況が現在まで続いてきた。

金利は、経済成長率とインフレ率に影響されるが経済が自然な状態にあれば、金利がある世界になるわけだ。

足元で金利が上昇しているのは日本経済が自然な状態に戻ろうとする兆しだとも言えると思う。

Q.「金利のある世界」に不安を持つ人も多いがどのように備えればよいだろうか。

A.世の中が大きく変わるタイミングでは、金利は上がるけれども、収入は増えないなどと考え、不安になるのは当然だ。

一方で、金利がある状態になれば、貯蓄をしたり、投資をしたりすることで、それなりにリターンを得られるようになるので、さまざまな選択肢が生まれる。

貯蓄や投資を行いながら自分の生活を守り、うまくこの環境の変化についていくという考え方が重要になってくると思う。

 

 

 

 

参考元:【住宅ローン 固定金利 大手銀行で引き上げ相次ぐ | NHK | 不動産

 

 

 

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